島根県を流れる斐伊川のほとり。
この地で7代にわたり、斐伊川和紙の伝統を受け継ぐ職人、井谷伸次(いだにしんじ)さん。
彼の仕事は、伝統を継承するだけに留まらず、素材や人と響き合う、深く、そして人間味あふれる職人の姿が浮かび上がってきます。
職人としての考え方などについてお話を伺いました。
トップページ>職人たち>【斐伊川和紙】音を聴き、紙を感じる七代目職人
日本の酒造りは、職人たちの情熱と伝統の技術によって支えられてきました。
古くからの製法を守りながらも、時代の流れと共に進化し続ける日本酒業界。
その中で、島根県大田市にある一宮酒造は、130年の歴史を誇る老舗として、地元の素材にこだわり、唯一無二の酒造りを続けています。
今回は、2017年より女性杜氏としてスタートし、現在は三児の母として酒造りをしている浅野理可さんに、一宮酒造の歴史やこだわり、そして未来への展望についてお話を伺いました。
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村田漁村のある浜田市は島根県西部の石見地方に位置し、県内最大の漁獲高を誇る浜田漁港があります。 また、全国有数の穴子の漁獲量を誇る地域でもあります。
島根県で三代にわたり続く老舗の穴子の製造加工会社「村田漁村」。その歴史は、乾物屋から始まり、今では穴子の白焼きや蒲焼きといったこだわりの商品を提供する企業へと進化してきました。
そんな村田漁村を率いるのは、三代目の三浦英子さん。もともとは事務職として入社し、経営を引き継ぐ予定はなかったものの、先代の急逝を機に会社を守る決意を固めました。
職人の技が光る穴子の加工、変化する漁獲量への対応、そして添加物を減らしながらも美味しさを追求する努力。三浦さんの仕事への想いや、村田漁村が目指す未来について伺いました。
トップページ>職人たち>【村田漁村】三代続く伝統の味
日本酒は、私たち日本人の暮らしに深く根ざした伝統文化のひとつ。
その土地の風土や歴史が反映された味わいには、造り手の想いが込められています。
島根県安来市にある金鳳酒造は、地元の方には150年以上に渡り「山は大山、お酒はキンポー」のキャッチフレーズで愛され、地域の自然とともに歩んできた老舗の酒蔵です。
自然豊かな環境で育まれた米と清らかな水を使い、職人の技で丁寧に仕込まれる金鳳酒造の日本酒。
そこには、伝統を守りつつも進化を続ける姿勢が息づいています。
6代目当主が語る、酒造りへのこだわりと、地域に根ざした日本酒の魅力をご紹介します。
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袖師窯は、島根県松江市にある窯元です。現在は5代目の尾野友彦さんが伝統を受け継いで、築100年以上の建物に工房と展示スペースを構えています。
地元産の粘土を使用し、使いやすさを追求した日常生活に馴染む器を制作しています。
地釉薬や柿釉、藁白釉などを用い、掛分や刷毛目といった技法で仕上げられる作品は、シンプルながら温かみを感じさせるのが特徴です。
袖師窯の生活の変化に合わせた柔軟なデザインは、使う人の暮らしを想う誠実さを感じさせます。その姿勢が、袖師窯の魅力そのものです。
5代目の尾野友彦さんにお話を伺いました。
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海士町の伝統銘菓「白浪(しらなみ)」は、和菓子屋「常盤堂製菓舗」店主の山中さんのお父様が昭和初期に命名し、以来70年以上にわたり愛されてきました。 きめ細やかな生地で自家製こしあんを包んだその味わいは、シンプルながらも奥深く、多くの人々に親しまれています。
現在、その味は隠岐桜風舎で働く伊藤さんや、作り手の濱家さんたちによって受け継がれています。
伊藤さんは、10年前に海士町へ移住し山中さん夫婦から製法を学び、手作りの温かみと地域に根付くお菓子の価値を大切に守り続けています。
さらに伊藤さんは、製造に加えておみやげ屋「つなかけ」の運営にも携わり、白浪の魅力をより多くの人々に伝える活動を展開。パッケージの刷新や新しい世代に向けた取り組みを通じて、地元のお菓子を未来へ繋ぐ挑戦を続けています。
このお菓子に込められた想いやその背景について、伊藤さんにお話を伺いました。
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島根県松江市が「御茶処」「菓子処」として知られる背景には、大名茶人・不昧公(ふまいこう)の存在があります。不昧公が提唱した、しきたりや形式に縛られない自由な茶の湯の精神は、お茶だけでなく和菓子にも受け継がれています。創業95年を迎える三英堂は、伝統を大切にしながらも、特別な場面だけでなく日常にも溶け込む和菓子づくりを目指しています。職人の手作業にこだわり、一つひとつ丁寧に仕上げられた和菓子。
現在4代目社長の岡 英介さんは、時代の変化に合わせた商品名やパッケージの刷新といった大胆な取り組みも進めています。
伝統と新たな挑戦が共存する三英堂についてお話を伺いました。
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江の川に面した島根県江津市桜江町。
この地は、室町時代から紙漉きが盛んな場所として知られ、江戸時代には浜田藩と津和野藩による石州半紙(せきしゅうばんし)の生産が地域の特産品として隆盛を極めました。特に「石州市山半紙」はその品質の高さで名を馳せ、藩の上納品として重宝されたと言います。
しかし、戦後の高度経済成長期を迎えると、紙漉きの需要が急速に減少。かつて数百軒あった職人の家も次々と廃業し、この地で紙漉きを続けるのは佐々木さんの伯父である原田宏さんの工房のみとなりました。その後佐々木さんが継ぐこととなり、6代目となりました。職人となり、30年以上になる佐々木誠さんに勝地半紙(かちぢばんし)の歴史と、和紙作品づくりの想いを、妻のみゆきさんにお世話をしている猫たちから生まれた作品についてお話を伺いました。
トップページ>職人たち>【石州勝地半紙】暮らしに寄り添う和紙の美
島根県江津市にある元重製陶所。
125年を超える歴史を持ち、江津の地で採れる土と伝統的な焼成技術を活かし、石見焼の製品を作り続けている窯元です。元重製陶所は、時代の生活様式の変化と共に主力製品を、石見焼として代表的な水瓶からすり鉢へとシフトし、さらにおろし器の製造にも挑戦しながら新たな市場を切り開いてきました。
一度は販売の難しさに直面しながらも、様々な出会いを通じて、オリジナルデザインのすり鉢を考案し、「もとしげ」ブランドの確立を目指しました。
現場に寄り添いながら職人の方々が作りやすい環境作りにも力を注ぎ、「もとしげ」の製品を江津市から国内外へと発信し続けている元重慎市さんにお話を伺いました。
島根県飯南町は、広島県との県境にある町。
森林が多く、また中国山地の多雪地帯でもあります。
古くから冬の農家の仕事として藁細工が盛んに行われており、昔から受け継がれてきた技術は現在のしめ縄作りにも活かされています。
飯南町では古くから出雲大社のしめ縄が制作されています。
出雲大社神楽殿で見ることができる大しめ縄も飯南町の大しめなわ創作館さんで制作されました。
しめ縄が作られている理由やしめ縄作りに対する思いについて大しめなわ創作館理事長の菅武志さんと、しめ縄職人の藤原健次さんにお話を伺いました。
【大しめなわ創作館】日本一の大しめ縄の里の記事はこちら