島根県飯南町は、広島県との県境にある町。
森林が多く、また中国山地の多雪地帯でもあります。
古くから冬の農家の仕事として藁細工が盛んに行われており、昔から受け継がれてきた技術は現在のしめ縄作りにも活かされています。

飯南町では古くから出雲大社のしめ縄が制作されています。
出雲大社神楽殿で見ることができる大しめ縄も飯南町の大しめなわ創作館さんで制作されました。
しめ縄が作られている理由やしめ縄作りに対する思いについて大しめなわ創作館理事長の菅武志さんと、しめ縄職人の藤原健次さんにお話を伺いました。

 

島根県出雲市にある高橋鍛治屋さん。
野鍛治という農具・包丁・刃物・五徳・行灯・花台等、生活に密着した道具を作っておられます。
出雲地方は、古代よりたたら製鉄が盛んであり、大蛇を退治した後に大蛇の腹から剣が出てきた「ヤマタノオロチ」伝説の元ともなった地域です。
この地方は鉄の産地として知られ、そこで生まれた鉄を使った鉄器づくりが盛んでした。

現在4代目の高橋勉さんは52歳から現在の仕事を継ぎ、挑戦を続けていらっしゃいます。
高橋さんにお話を伺いました。

奥出雲町は、島根県の東南端に位置した自然豊かな場所。
最古の歴史書である『古事記』や『日本書紀』をはじめ、出雲地方には様々な神話が多く伝承されています。その中でも奥出雲は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の降臨や八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の神話の舞台として知られ、神代の昔から神話や歴史が息づく土地です。

また、奥出雲は古くからたたら製鉄で栄えてきました。今でも、世界で唯一伝統的なたたら製鉄を操業し、日本刀の原料となる「玉鋼(タマハガネ)」を生産しています。
そんな豊かな自然と歴史に恵まれた奥出雲町にある簸上清酒さんは、1700年代前半・江戸時代中期の元号「正徳」のころに創業したと語り継がれています。
1910年には町内の三件の酒蔵が合併し、「簸上清酒合名会社」となりました。
歴史ある蔵元への想いなどについて、16代目次期蔵元である田村 浩一郎さんにお話をお伺いしました。

島根県西端に位置する益田市。
市を縦断する清流「高津川」は過去には水質日本一に輝くなど美しい川として有名です。
また、柿本人麿や雪舟とも関わりの深い場所でもあり文化遺産も多く残されています。

そんな益田市に、素朴で可愛いお菓子「鶏卵饅頭」を創業当時から作っている有限会社鶏卵堂があります。
地元産の新鮮な卵を使い、昔から味と形を変えることなく作り続けていらっしゃいます。
代表的なお菓子、鶏卵饅頭について、またこれからの鶏卵堂についてお話を伺いました。

島根県にある隠岐諸島は、島根半島沖の日本海に浮かぶ離島で、
島ならではの豊かで雄大な自然や、悠久の歴史・伝統文化が息づいており、人気の観光地にもなっています。

そんな隠岐諸島最大の島である隠岐の島町に、人々愛される和菓子店「秀月堂」があります。
創業70年になり、現在2代目であるお父様と3代目の岡田宗之さんが和菓子作りをしていらっしゃいます。
一つ一つ丁寧に手作りで行う和菓子作りへの思いを伺いました。

島根半島の北側、日本海に浮かぶ隠岐諸島は、豊かな自然や独特な歴史・文化が残る地域です。
そんな隠岐諸島の中でも最大の島である隠岐の島町では、古代から黒耀石が採掘され、矢じりや刃物などの道具として利用されてきました。

黒耀石は、火山から噴出した花崗岩質の溶岩が急速に冷やされたもので、磨くとガラスのような光沢があります。
特に隠岐のものは純度が高く、その美しさに定評があり、現在はアクセサリーなどの製品が作られ人気となっています。

現在黒耀石の採掘、アクセサリーの制作を行われている八幡黒耀石店の八幡さんにお話を伺いました。

国宝松江城や武家屋敷などの歴史的建造物が多く残り、
宍道湖などの美しい自然の景観も楽しむことができる島根県松江市。

そんな松江市のシンボルである松江城近くの閑静な住宅街に松江和紙てまり工房はあります。
工房の中は、民家をそのまま活かした造りで、部屋ごとにギャラリーや体験スペースとなっています。

松江和紙てまりの創設者は今回お話を伺った絹川さんのお姑さんである絹川ツネノさん。
糸を使ったてまりは多くありますが、地元の和紙を使ったとても可愛らしいてまりができたのはなぜでしょうか?
絹川令子さんにお話を伺いました。

島根県雲南市にある白磁工房。
初代 石飛勝久氏が、京都で河井寛次郎氏のお弟子さんでもある上田恒次氏に師事し、昭和59年に島根県雲南市に開窯したのが始まりです。

白磁工房はへらなどで土を削って稜線文様を作る鎬手(しのぎで)や、面取りという技法を得意としており、現在は2代目である石飛勲氏が主に製作をされています。
石飛勲氏にお話を伺いました。

島根県安来市は、たたら製鉄をはじめとする鍛冶製品、広瀬絣や広瀬和紙など、ものづくりがとても盛んです。
また、アメリカの日本庭園専門誌で2003年から連続日本一にもなっている足立美術館もあり、芸術文化が根付いている地域でもあります。

そんな土地で、昔ながらの製法で今も線香を作り続けていらっしゃる線香店があります。
それが「内田線香店」さんです。

約100年前から杉の葉を使って線香作りを始め、現在では4代目内田貴子さんが引き継ぎ、今も家族で一つ一つ手作業で作っていらっしゃいます。

内田さんにお話を伺いました。

松江は国宝である松江城を有し、今でもその周辺は城下町としての風情を色濃く残しています。

江戸時代中期の松江藩主である松平不昧公(まつだいら ふまいこう)は、江戸時代の代表的な茶人の一人として知られ、不昧公が広めた茶の湯の文化は今なお松江の地に根付き、人々はお客様が訪問されたときや、家族団らんの時間にお茶と和菓子を楽しんでいます。

そんな松江の地で、明治7年に創業したのが、約150年続く老舗の和菓子屋である彩雲堂(さいうんどう)さんです。

老舗ならではの商品へのこだわり、また、現状維持ではなく新しいデザイン・商品づくりの挑戦を続ける彩雲堂の六代目社長山口さんにお話を伺いました。

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