【村田漁村】三代続く伝統の味

村田漁村について

村田漁村の歴史

昔から穴子の加工をされていたのでしょうか？

昭和51年に法人化しましたが、それ以前は個人経営で乾物を扱っていました。穴子の加工を始めたのは、先代、つまり私の祖父の代からですが、正確なきっかけは分かっていません。ただ、昔からイカやスルメを干していたという話はよく聞いていましたね。

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穴子加工のこだわりについて教えてください

村田漁村の主力商品は、穴子の白焼きと蒲焼き、穴子の一夜干しなど揃えています。
また、穴子の加工品は、個包装や業務用パックなど、用途に応じたラインナップを用意しています。
素材選びから加工に至るまで、職人の目と手によって丁寧に選別されています。
内臓を開けたときの臭い、肉質の色などで、白焼きにするか蒲焼きにするかを判断します。一つひとつ職人が目と手で確かめているので、機械化が進んでも、この部分は絶対に変えられません。
やっぱり穴子は新鮮なものが一番おいしいんです。だからこそ、冷凍せずに提供できるように工夫しています。ただ、漁獲量の変動もあるので、そこをどう乗り越えるかが課題ですね。

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漁獲量にも変動があるとのことですが、どのような工夫をされていますか？

穴子って、どうしても漁獲量に波があるんですよね。
特に水温や天候の影響を受けやすくて、あるときは大量に入ってくるけど、まったく取れない時期もある。そんなときにどうするかが工夫が必要です。
対策の一つとして、漁獲が多い時期にまとめて仕入れ、保存しています。

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三浦さんが会社を事業承継したきっかけについて

三浦さんが入社されたのはどんなきっかけだったのでしょうか？

現在、村田漁村は三代目として引き継いでいますが、血縁関係が直結していないんです。
私の祖母が先代の姉だったんです。なので、幼い頃から家業には触れていましたが、直接継ぐつもりはありませんでした。

最初は事務職として入社し、注文や経理、出荷などを担当していました。
実は、当時は現場での作業に関わるつもりはなかったんです。
でも、仕事をするうちに、加工の流れや職人さんたちの技術の奥深さに触れる機会が増えました。そして、先代や職人さんから『一度やってみたら？』と勧められて、試しに加工に携わるようになりました。

最初は慣れない作業でしたが、職人たちの手さばきや、穴子一匹ごとの違いを見極める目の大切さを学びました。
魚の状態によって加工方法を変えたり、さばくスピードと正確さが求められたり、すべてが職人技なんですよね。やってみると奥が深く、気づけば加工の現場にもどんどん関わるようになっていました。

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会社を継いだきっかけについて教えてください

私は最初、事務として働いていました。出荷や経理を担当していて、社長を引き継ぐつもりは全くなかったんです。でも、先代が急に亡くなったとき、同業者が会社を買い取ろうとしたんです。建物ごと、原料ごと売ってほしいと言われて。その時、悔しくて、ここを守りたいと思いました。

そして、先代にはよくアレルギー対応を徹底しなさい、と言われました。学校給食向けの製品は、乳製品を除去するようにと。それが、先代の仕事上での私への最後の言葉だったんです。

この考えを受け継ぎ、村田漁村では添加物の使用を減らす努力を続けています。アミノ酸などを減らしていきたいという想いはあります。ただ、完全に取り除くと、味が間抜けになってしまうこともある。だから、少しずつ調整しています。
添加物を減らしていくことによって食べられる人を増やし、健康に過ごしてもらいたいと思っています。

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これからの村田漁村について

これからの未来について教えてください

今、一番の課題は後継者問題ですね。
魚の加工業界では、若い世代の関心が薄れていることに危機感を抱いています。
魚をさばく技術って、経験と勘がすごく大事なんです。でも、なかなか若い人がこの仕事に興味を持ってくれないんですよね。もっと体験できる場を増やして、魚の仕事って面白いんだよって伝えていきたいです。
また、お客様のニーズも変わってきているので、より健康的で、シンプルな味わいの穴子商品を作っていきたいですね。添加物が少ない、村田漁村にしかできない商品を協力をしながら作っていきたいです。

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