しまねの職人

【岡富商店】天女の羽衣 白く輝く大田市の『大あなご』

~全国一位の漁獲量で地域に活力~

VOL.3

岡富商店 岡田 昌一郎さん

世界遺産 石見銀山のある島根県大田市は日本海に面しており古くから漁業が盛んでした。
「一日漁」と呼ばれる鮮度の良さを活かした伝統漁で、採れた魚を天然塩だけで干物にする。

港町に生まれ育ち、魚離れと言われるこの時代に
「干物屋」3代目の代表となった岡田さんが挑戦するものとは。

最高ランクの鮮度を活かした日本海の魚介類と大あなごなどの
干物の魅力についてお話を伺いました。

岡富商店 干物や魚加工品の魅力について

岡富商店の商品の魅力を教えて下さい
こだわりが3つあります。

1つめは「魚の原料」です。
地元で採れた新鮮な一日漁の魚(原料)を中心に買い付けして、自社で製造して干物に仕上げています。

2つめは「塩」です。
うちは保存料や着色料などを使用せず、魚と塩だけで作るので、もちろん魚にもこだわりますが塩にもこだわっています。塩は天日塩と並塩を使い分けて干物にしています。

3つめは「干物の作り方、製法」です。
低塩度の塩水に一晩じっくり漬け込む低塩熟成製法で仕上げています。ゆっくり魚の旨味を引き出しながら塩味を浸透させています。
お客様からのメッセージで印象に残っていることはありますか
魚と加工がきれいだと褒められること・魚臭くない干物と評価されることが多いです。
鮮度の良い状態で熟練の職人さんが捌き、手作業で丁寧に加工しているのでそういった声は嬉しいですね。
今年3代目として代表に就任された意気込みを教えて下さい
あまり実感はないのですが、昔ながらの製法など良いところは残しつつ、魚離れと言われ、家で魚を食べる機会が減ってきているのでそういったところに向けてアプローチしています。

最近では製品自体もそうですが、パッケージやPRの仕方も工夫しています。
特に女性の方に手に取ってもらえるように、女性目線・親目線を意識した商品パッケージにするなど工夫しています。

また、SNS・インターネットなど新しいツールを使って、全国に情報を広げられるチャンスがあるので、上手にアピールしていきたいと思っています。

あなごの漁獲量が日本一

穴子の料理を提供する店が32店舗と、 大田市ではメジャーになったきっかけなどはありますか?
きっかけは県外の方と話している中で「大田で穴子がこんなに獲れるんだ!」という話になったことがありました。自分たちは穴子が市場にあって当たり前だったのですが、調べてみたら漁獲量が全国一位という事が分かりました。サイズも大きくて美味しいので、せっかくなら穴子をブランド化しようと思い立って今に至ります。

自社は干物屋なので試行錯誤しながら干物にしてみて、干物にしてもおいしい魚だと分かったので、これはいけるなと思い継続的に取り組んでいます。
商工会議所や市内の飲食店など様々なところでアナゴを盛り上げていらっしゃいますね
以前は個々の取り組みが中心だったのですが、穴子を通して一つの輪ができて、みんなで協力しながら輪が広がっている実感があります。
そんな取り組みの輪の中にいるのはとても楽しいです。
穴子の料理については穴子丼やお寿司など、様々な調理法・料理・お店があるので、ぜひお気に入りの穴子グルメを探してみてほしいです。

岡富商店について

洗い~乾燥の工程を経た白く大きなあなごは、その姿から“天女の羽衣”の商品名が付けられたとあるが、納得の美しさと美味しさでした。
アナゴは栄養価も高く、たんぱく質・カリウム・ビタミンA・カルシウムなどが含まれています。ビタミンAは魚介類ではトップクラス!美肌県しまねの美肌グルメとしても注目されています。

地元、大田市内では蒲焼にした大あなごが“どーん”と存在感のあるアナゴ丼や天ぷらなど様々なグルメが楽しめます。岡富商店は通販にも力を入れているので、鮮度の良い穴子・ノドグロ・白いか・カレイの干物や珍味・塩辛などバラエティ豊かな商品が並んでいます。岡田代表のおっしゃる通り、女性に嬉しい洗練されたパッケージが大田のお土産としても喜ばれ、保存料や着色料などを使用していない魚の干物は、ぜひ育ち盛りのお子さんがいる家庭の食卓にも並んで欲しい逸品でした。

商品ラインナップ

プロフィール

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